森ガール森由美子の日記

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金色とさかの雄鶏

マーシャのコーデは、いつもの紫色のサラファンに紫色のプラトークです。庭には、もう一つのロシア国花である、ひまわりが咲いています。彼女の人形たちに、ウクライナ民話※1をリメイクしてお話します。


マーシャのおとぎ話(25)金色とさかの雄鶏

Машины сказки - Петушок - Золотой гребешок (Серия 25)


昔々ある村にお爺さんが住んでいました。老父は裕福に暮らしていた訳ではなく、彼の所には、たったこれだけのもの、つまり、家、庭、キャベツの菜園、そして金色とさかの雄鶏しかありませんでした。しかし、老父の雄鶏は唯一の喜びなのです。村全体から子供たちが雄鶏と遊ぶために駆け寄ってきました。老人は彼らを見て関心していました。そして、その暮らしは、ヤギが近所に住み付くまで順調に続きました。


   

このヤギは本当のデレザ※2で、妬み深く不快な人でした。彼女はオオカミに雄鶏を与え、家から老父を追い出し、すべての子供たちを怖がらせ、そしてさらに老父のキャベツも頂くことにしました。


ほら、ある時、ヤギは子供たちが、至る所から走り寄って来るのを待っていました。そして、近づくやいなや、角で脅しました!子供たちはみんなびっくりし、あちこちに逃げました。そしてヤギは雄鶏をつかみ、一目散に森へ走りました。


そこで、彼女は哀れな雄鶏を茂みに放り込み、村に戻って、老父の家の扉を角でノックしました。ただ家のガラスだけがガタガタと震えました。老父は驚いて農家から走り出ました。そして道を行き、目を向けました。すると突然、熊、オオカミ、灰色ウサギが彼に向かって来るのが見えます。


老父は死が襲ってきたことを恐れて、じっと見ていました。しかし森の獣たちと一緒に、彼の雄鶏は生きていて、無傷で歩いています!どうやら、彼はうまく彼らと知り合いになり、友人になる事さえできたようです。


彼らは一団となって村に戻り、邪悪なヤギを追い払いました。 見てください、悪人はもう菜園でキャベツの頭を割っています。クマとオオカミは彼女に殴打を課すことを求めましたが、雄鶏は許しませんでした。


彼は事を穏やかで平和裏に解決しました。ヤギとの相互に有益な協力についての合意が締結されました。つまり、ヤギからはミルクをもらい、ヤギには感謝の言葉とキャベツを与えます。そうなんです。あなたの隣人とは、いつも平和に暮らすことが必要なのです!



註※1ウクライナ民話:原典はソビエト民話としてありますが、白壁の農家(ウクライナ農家の特徴:Хатаハタといいます。ロシアのそれはИзбаイズバといいます。)や白っぽいРубашкаルバシカなどでウクライナ、南ロシア地方の民話だとわかります。またお爺さんの頭髪は編上げていますが、これもウクライナの特徴です。


註※2デレザ:ロシアの童話「ヤギのデレザ」。嘘つきで妬み深いヤギのお話です。

   



後記:今回はウクライナの民話を取り上げ、隣人愛をテーマにした内容でした。本来ウクライナとロシアの関係は隣人どころか、兄弟親戚のようなものです。昨今の関係はぎくしゃくしていますが、いつまでもこんな状態が続いて欲しくないものです。


同題名の、古き佳き時代の、ソ連アニメーション映画です。

Петушок золотой гребешок | Советский мультик-сказка для детей
Cockerel - The Golden Scallop
1955年 アニメーション 11分
初公開: 1955年
監督: D. Anpilov、 ピーター・ノーソフ
製作: ソユーズムリトフィルム


ストーリーそのものはフラットな感じですが、1955年公開で、まだテレビもなく、ディズニーのアニメもない頃の作品です。その当時、きれいなカラーのアニメーション映画は、ただそれだけでセンセーショナルだったのでしょう。



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