森ガール森由美子の日記

自然が大好きな森ガールです。よろしくね。

三匹の子豚

マーシャのコーデは、レンガの家のピアノを弾く末っ子の子豚に因んで、リボンを頭に、ピアノ発表会スタイルです。彼女の人形たちに、ディズニーの「三匹の子豚」をパロディ風にアレンジしてお話しします。


マーシャのおとぎ話(13)三匹の子豚

Машины сказки - Три поросёнка (Серия 13)


ある森に三匹の子豚の兄弟が住んでいました。三匹の子豚はそれぞれ藁、木製、石造りの家に住んでいたようです。ただ、彼らは正しい伝説の子豚※1のように振舞っている訳ではありません。ある時、兄弟たちはラッパ、ギター、ドラムを手に入れ、森の住人たちに毎晩コンサートを聞かせています。すべての真面目な動物たちは眠りに就こうとしますが、彼らは歌を歌い、楽器を弾いています。隣人たちは民警※2を呼んだり、頼んだり、説得したりしますが、すべては無駄なのです。

   


動物たちは子豚をオオカミで驚かすことにしました。ただ運が悪い事に、本物のオオカミは近くにいませんでした。オオカミに変装した羊が小悪魔たちを驚かそうと進み出ました。子豚たちは、余りにも不恰好な羊に笑い転げたため、兄たちの藁と木の家が壊れてしまいました※3。動物たちは喜びましたが、ちょっと早いです。


いたずらっ子たちは持ち物を携えて末っ子の家に引っ越しました。末っ子の家は石造りで、丈夫に出来ています。動物たちはこのフリーガンをどうしたらいいのか、考えに考え、そして思いつきました。ある朝早く、恒例の夜のコンサートの後に疲れた子豚が就寝したばかりのとき、彼らは家にやってきました。


羊が開いた窓に登り、犬が羊の上に登り、ネコがその上に、そして鶏がその頭の上に登りました。騒ぎで目が覚めた子ブタが目を開けるやいなや、動物たちはいろいろな声で叫び始めました!ネコはニャーニャーいい、犬は吠え、雄鶏は叫び、羊はうめきました。それは森の住人のリクエストによるコンサートなのです!


子豚はびっくりし、尻尾だけが震えていました。彼らは弾丸のように家から飛び出し、遠くに遠くに逃げました。楽器も何も持たずにです。マーシャは要約します。いつもまわりの事を考えないとね!



註※1伝説の子豚:三匹の子豚 1933年(昭和8年)、初期ディズニーアニメの傑作。名曲『狼なんかこわくない』が生まれてます。アカデミー賞受賞作品。

ディズニー『三匹の子ぶた』全編~狼なんかこわくない (1933)
母さん豚は三匹の子豚たちを自活させるために、外の世界に送り出す。一番目の子豚はわらで家を建てるが、狼がわらの家を吹き飛ばし、二番目の子豚は木の枝で家を建てるが、一番目の子豚と同じ目に遭う。三番目の子豚はレンガで家を建てる。狼はいくら息を吹き付けても、レンガの家を吹き飛ばすことはできなかった。最後に狼は煙突から忍び込もうとするが、子豚が用意した煮えたぎる鍋一杯の熱湯に飛び込んでしまう。


註※2民警:Милицияミリーツァ民生警察。生活の安全に関わる警察組織。交通の取締り、警備などを担当します。上位の警察組織はПолицияポリーツァで、普通に警察と言います。


註※3:ディズニーのオリジナルではオオカミが二つとも吹き飛ばしますが、子豚がオオカミを笑う事で、二つの家は結果的に壊れてしまい、動物たちは喜びました。


後記:1933年代の初期ディズニーアニメの頃と違って、環境問題にも配慮しなければいけない訳ですね。個人主義と全体主義(いい意味での)の国柄の違いもあるとは思いますが・・マーシャが颯爽とピアノ演奏を終え、最後にチョンと指で鍵盤を触る場面は、実に細やかですね。作者の思い入れが伺われます。




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タールの子牛

マーシャのコーデは、水玉ドット赤色サラファンにプラトークです。
彼女の人形たちに、新しくアレンジしたお話を語ります。


マーシャのおとぎ話(12)タールの子牛

Машины сказки - Бычок-смоляной бочок (Серия 12)


ある村にお爺さんとお婆さんが住んでいました。彼らには孫がいませんでした。彼らは一日中ベンチに座り、ヒマワリの種を弾いています。そして老人たちは何らかの動物を家で飼うことにしました。即、有言実行です。お爺さんは木の樽、藁の束、尾にする紐をとり、細い足の、小さな牛を作りました。子牛は見事に出来上がりましたが、真っ白で、片方の脇は黒いタール※1でした。


   

お婆さんは喜んで、子牛を牧養のために草原に連れて行きました。子牛はぽつん立っています。静かに!クマが彼に向かってます!クマは挨拶しましたが、子牛は黙っています。クマはもう一度に彼に挨拶しますが、タールの子牛はずーっとその場所に立っています。クマは怒って、子牛を前足で叩きました。ところが爪がタールに絡まって、抜けません。クマはもう一つの足で抜こうとしましたが、くっ付いてしまいました。


ここに、お爺さんがやってきます。彼はクマを見て、喜びました。この冬用にお婆さんへの高級なコートが手に入るのです! クマは悲し涙で泣き始め、農夫に彼を自由にするように頼みます。お爺さんは頭を掻いて考えましたが、クマが自由になるのを助けました。クマは踵をひらめかして、森に逃げ去りました。


その後、クマはお爺さんとお婆さんに一樽の最高級の菩提樹蜂蜜※1を持ってきました:「食べください、私はいいです」と。


老夫婦が蜂蜜を賞味していると、オオカミがタールの子牛にくっ付いてしまいました。続いてキツネもです。お爺さんは全ての動物を解放しましたが、それは無駄ではありません。灰色オオカミは羊の群れを彼に手向け、キツネは鶏1ダース遣しました。灰色ウサギさえもタールの呪縛から逃げられませんでした。彼は解放のお礼に老夫婦に袋いっぱいの甘い人参を引きずって来ました。お爺さんとお婆さんの喜び様と言ったらありません。彼らの農園全てが、うまくいっているのです!



註※1タール:木材などを乾留して製する、黒いねばねばした液体。防腐剤・塗料にする。ロシアの農家では自家製造していた。
註※2:贈物をするとき、好物を贈ると真心が伝わりますね。クマは蜂蜜、オオカミは羊、キツネは鶏、ウサギは人参。クマが大好物の蜂蜜を贈る時に「食べて下さい、私は要りませんから」と言うところは、臨場感がありますね。


後記:このおとぎ話は子供たちがケラケラ笑いながら聞くお話しでしょうから、面白おかしく聞ける内容で、コメディ風になっています。助けた動物が人間に恩返しをするお話は、前回のお話のほか、ロシアにはたくさんあります。英語圏ではあまり聞きません・・日本にも浦島太郎とか、鶴の恩返し、因幡の白兎、芥川龍之介の蜘蛛の糸などがありますね。日本のお話はいじめられていて「かわいそうだから」助けてあげるケースが多いのですが、ロシアの場合は、自分の生活や利益のため殺してしまうのが当たり前の場合で、それを放棄してまでも「かわいそうだから」逃がしてあげる訳です。そこにあるのは、いわゆる自己犠牲の精神です。まー昔は美徳だったのでしょうが・・こんなことをしていたら肉も魚もたべられません。このシリーズの作者もこのあたりは批判的になっています。



動物の恩返しでロシアで有名なお話は何と言っても По щучьему велению「シューカ(カマス)の命により」です。旧ソビエト連邦で記念切手になっているほどです。裕福でない農夫の三男坊がシューカ(カマス類の魚)を捕らえましたが、逃がしてやります。魚は恩返しに、彼に「シューカの命により」と唱える魔法を授けます。彼は魔法の呪文でペチカ(暖炉)を空に飛ばし、王女を喜ばせ、最後には彼女と結婚します。以下はイワン・イワノフ・ヴァーノ監督による、1957年アニメーション映画「 По щучьему велению「シューカ(カマス)の命により」です。



В некотором царстве (Сказка По щучьему велению) | Советские мультфильмы для детей и взрослых





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リトル・ハブローシカ

マーシャのコーデは、いつもの紫色のサラファンに紫色のプラトークです。
彼女の人形たちに、新しくアレンジした物語を話します。


マーシャのおとぎ話(11)リトル・ハブローシカ

Машины сказки - Крошечка-Хаврошечка (Серия 11)


あるところに、一人のよい子で働き者の少女、リトル・ハブローシカ※1が住んでいました。おとぎ話でよくあるように、彼女は親戚とうまくいきません。彼女は邪悪な継母と、怠け者でだらしのない二人の姉妹と、一つの家に暮らさなければなりませんでした。リトル・ハブローシカには一人の友人がいましたが、それは牛のペストルーシカ※2でした。毎日彼女は綺麗な野原に、彼女のペストルーシカを牧養しに出掛けていました。

   

義母は3人でもすぐに出来ないような仕事を彼女に与えました。ハブローシカは水を運んだり、床を洗ったり、生地を織ったり、編んだり、刺繍したりです。


ある時、牛は人間の言葉で彼女と話しました。マーシャのおとぎ話では、こんな事は驚くにあたりません! 牛はハブローシカに牛の片耳に入り込み、もう片方から抜け出るように言いました。少女がこれをやっている間、すべての仕事は完了しました。彼女は楽しくなりました。


しかし邪悪な義母は不愉快なのです。彼女は誰がハブローシカを助けるのかを知るために、自分の太った娘を偵察に送りました。自分自身も家に座ってはいません。彼女は望遠鏡を持ち、野原のハブローシカの後ろの茂みと柵に忍び込みました。怠け者の娘たちは、ずっと眠気に勝てませんでしたが、義母は継娘の背後にある全ての事を知ることが出来ました。彼女は叫び、金切り声を上げ、足踏みをしました。彼女は継娘に牛のペストルーシカを森に連れていき、狼に食べさせるように命じました。


少女は涙でいっばいになりましたが、どうする事もできません。彼女はペストルーシカと一緒に、森を歩きに歩きました。そしてオオカミに会う事もなく、草地に出てきました。草地には家があり、誰もいません。上の部屋の散らかり様はひどいものです。ハブローシカは手に雑巾と箒を持って、あっと言う間に、すべてを片付けてしまいました。少女は疲れて休息のためベッドに潜り込みました。一方、家の住人たちが戻ってきました。ここには7人の戦士と王子様が住んでいました。彼は少女が優しく熱心に働いているのを見て、心から彼女が好きになりました。



註※1リトル・ハブローシカ:原語はКрошечка-хаврошечкаクローシェチカ・ハブローシェチカ。直訳はちっちゃな・ハブローシカちゃん。リトル・ハブローシカはグーグル訳です。前回記事のリトル・サムでは、男の子のちびっ子はマーリチクМальчикと言いました。今回のリトル・ハブローシカでは、女の子のちびっ子はクローシェチカКрошечкаと言います。英語、日本語ではあまり区別しませんね。


註※2ペストルーシカПеструшка:ロシアのハムスターのこと。彼女の友人である牛に付けた愛称です。


後記:原典では牛のペストルーシカは屠殺されてしまい、ハブローシカは悲しみに暮れ、リンゴ畑に葬ります。リンゴの木は大きく育ち、葉は金色に染まり、枝は銀になります。そして彼女は結婚し、幸せに暮します。




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