森ガール森由美子の日記

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オオカミとキツネ

今回からマーシャのおとぎ話シリーズ(全26話)です。マーシャが彼女の人形たちに、ロシアの昔話をお話して聞かせます。ロシアの民話は、そのままでは過度に勧善懲悪であったり、残酷だったりしますので、誰もが楽しめるように、マーシャ流に、おもしろおかしくアレンジしてあります。マーシャのナラティブなお話しが中心なので「マーシャと熊」のような豪快なアクションはありません。


今回マーシャは、ロシア民話「おおきなかぶ」※の要素を持たせ、新しいかたちのロシア民話「きつねの姐さんと灰色おおかみ」※を語ってくれます。 それは大晦日の事です。楽しい新年のためにツリーを飾ることは非常に重要です。マーシャはすでにスネグーラチカ※の服を着て、緑の木に美しい飾付けを始めました。


マーシャのおとぎ話(1)オオカミとキツネ
Машины сказки - Волк и Лиса (Серия 6)


老人は毎日氷の穴に通って魚をとります。狡猾なキツネは魚をとろうとします。彼女は道に横たわり、死んだふりをします。老人はキツネを拾い上げて、老婆への毛皮コートにと、カートに入れます。 カートのキツネが漁獲を見ているとき、灰色オオカミが来ます。彼もまた魚を食べるのが好きです。キツネはオオカミに尻尾でとるように言います。おろかな狼は氷の穴に座り、尻尾を氷の水に下ろします。


水の中で、オオカミの尻尾は毛羽立ち、クリスマスツリーのようになりました。そばを泳いでいる魚たちは、この状況を利用するために急ぎます。彼らは尻尾におもちゃや装飾リボンを吊り下げ、新年のお祝いの準備をします。


尻尾の重さを感じたオオカミは、獲物を引き上げる時だと思いました。しかしそれは獲物ではありません! おもちゃがたくさん吊り下げられた尻尾が、狭い氷の穴を通るはずはありません。ひょっとして灰色オオカミは氷の穴で新年を迎えるかもしれない。キツネ、老人、老婆、孫、犬、猫、ねずみは、オオカミを助けるために急ぎます。みんなの努力でオオカミを氷の穴から引き出すことが出来ました。


オオカミは魚は獲れなかったのですが、彼の尻尾は装飾ツリーとして役立つのです。そして、新年が来ます。あとぎ話にも、マーシャにも新年が来ます。ナレーターは、新年のツリーは、お祝いのごちそうよりも大事だとしています。 おめでとう!



註※ロシア民話「おおきなかぶ」

おじいさんがかぶを植えました。かぶはとても大きくなって、一人では抜けません。おじいさんはおばあさんを、おばあさんは孫を、孫は犬を、犬は猫をつれてきますが、それでもかぶは抜けません。猫がねずみをつれてくると、やっとかぶは抜けました。
協力する事の重要性を教えています。どんな些細な協力でも尊重しなければなりません。たとえネズミ一匹の力でも成功に繋がるのです。


註※ロシア民話「きつねの姐さんと灰色おおかみ」

お腹をすかせたキツネは、老人が氷の湖で漁を終え、帰るのを見計らって、雪道に寝転がり、死んだふりをする。老人は老婆への襟巻きにと、そりに放り込む。やがてキツネは目をあけて、そりに積んであった魚を全て雪道に放り出し、そりから降りて逃げる。キツネが魚を食べていると、お腹をすかせたオオカミがやってきて、物乞いをする。しかしキツネはやり方を教えるから自分で獲るように言う。オオカミは言われたように湖に行き、氷の穴に尻尾をたらし、一晩中まじないを唱える。しかし尻尾が凍り付いて動けなくなる。そこに村人がやって来て追い立てられ、辛うじて逃げるが、尻尾がちぎれてしまう。一方キツネは人がいなくなった農家に忍び込み、袋に入ったニワトリらしきものを盗み出す。そこにオオカミが現われてキツネに仕返しをしようとするが、言い包められ、キツネの言うままになってしまう。しかし最後にキツネはニワトリの替わりに袋に忍んでいた番犬に食べられてしまう。


註※スネグーラチカ

スネグーラチカ(ロシアのスノーメイデン)は、ロシアの民間伝承におけるジェド・マロース(サンタクロース)の孫娘です。日本語に訳すと雪娘、雪姫となります。ジェド・マロースは西欧におけるサンタクロースに該当します。スネグーラチカはロシアに特徴的なキャラクターとしてクリスマス・新年に登場します。ロシアの美しい町・コストロマがスネグーラチカの出身地だといわれています。


後記:オリジナルでは間抜けなオオカミはみんなにいじめられますが、ここではみんなから助けられます。尻尾のクリスマスツリーで新年のお祝いに貢献します。



海でボティボード


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