森ガール森由美子の日記

アクティブライフの森ガールです。よろしくね。

豚飼い王子

マーシャのコーデは、花柄ドット・ベージュ色サラファンにプラトークです。
彼女の人形たちに、アンデルセンの物語を子供向けにアレンジしてお話します。


マーシャのおとぎ話(19)豚飼い王子

Машины сказки - Свинопас (Серия 19)


ある海の向うの王国に、王女が住んでいました。彼女は美人なのですが、性格はそれほどよくありませんでした。なぜなら気まぐれで、わがままだったからです。そして何よりも、王女はいろいろな珍しいおもちゃが好きでした。王女は部屋いっぱいのぜんまい仕掛けのおもちゃ、化粧手箱を持っていました。そして機械作りのバラさえも、この宝の中にありました。


ある時、隣の国の王子が宮庭の王女に会い、彼女に夢中になり、恋に落ちました。この王子は動物がとても好きだったので、彼は最もかわいいピンクの子豚をつれてきて、背中にリボンを結び、リボンの下に手紙を入れました。そして次の日、王女と女官は宮庭に散歩に出ると、子豚は彼女のもとに走りました。王女は、それがぜんまい仕掛けのおもちゃのブタであると思い、拍手しました。しかし、女官たちは首を横に振って、これはまさに本物のブタであると説明しました。王女は怒り心頭でした。彼女は哀れな王子の事なんて、聞きたくもありませんでした。


それから、主人公の哀れな恋人は、まる1週間彼の宮殿に閉じこもりました。そしてそこで、何かをたたいたり、ガチャガチャ言わせたりしているのが聞こえました。


1週間して、王女はふたたび、彼女のお付きと宮庭に散歩に出ました。すると突然、林の向うのどこからか、魅惑的な音楽の音色が聞こえてきました。王女はメロディーの方に行くと、そこに貧しそうな豚飼いを見ました。彼のまわりにはブーブーいいながら、聴いているブタがいました。彼の膝には美しい魔法のポットがあり、そこから魅惑的な音楽が聞こえてくるのです。 



全ての観客が集まったのを見て、豚飼い(これはもちろん変装した王子でした)は魔法のポットにお粥を煮るように命じました。王女はお粥を味見し、喜んで飛び跳ねました。その日のうちに、ポットは王子のキスと引き換えに、彼女の宮殿に持ってこられました。


王女はポットにお粥を煮るように命じましたが、止めることはできませんでした。なぜなら魔法のポットを止める言葉について、王子は彼女に伝えてなかったのです。ああ、気まぐれな王女が宮殿をお粥でいっぱいにしてしまいました!




渚でトレーニング181024


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ジャックと豆の木

マーシャのコーデは、いつもの紫色のサラファンに紫色のプラトークです。物置の古い赤軍兵士の帽子を拝借し、網を持ち、昆虫採集スタイルです。彼女は害虫から菜園を守りながら、彼女の人形たちに、諸説あるイギリスの童話をリメイク※してお話します。


マーシャのおとぎ話(18)ジャックと豆の木

Машины сказки - Джек и бобовое зёрнышко (Серия 18)


昔々ある村に、貧しい未亡人の母親と一人息子ジャックが住んでいました。ジャックは結婚適齢期になりました。そう、ただ、全ての年頃の娘たちは、彼には見向きもしません:ジャックの着ている服はすべて破れていて、修理が必要な靴を履き、頭には帽子の代わりに訳の分からない何かを被っています。こんなのでは婚礼どころか、通りを歩くのも恥ずかしいです。母親は息子をドレスアップしようと思いました。


彼女はジャックに唯一の牛を与え、それを市場で売るよう命じました。若者は牛を町へ連れて行きます。しかし日中はとても暑く、太陽は焼け付くようでした。道の半ばで、ジャックはたまらなくなり、木の下で昼寝をするために横たわりました。すると、ある老人が若者を起こしました。道すがらの老人は、ジャックに彼の牛を豆の種と交換するよう提案しました。若者はうなじを掻いて、少し考え、そう、同意してしまったのです。


牛を彼に渡し、えんどう豆を受け取って、家に向かいました。家に帰ると、母親はただ驚いて、手を打ち合わせました。彼女は息子が強盗に襲われたと思っていました。しかし彼が唯一の牛を、あるものと交換した事を打ち明け、その種を見せたとき、母親は怒りました。彼女は息子を愚か者と呼び、そのえんどう豆を窓から投げ捨てました。


翌朝、ジャックは目を覚ますと、窓の下で、豆の鞘や蔓がからまった、巨大な木が育っているのを見ました。この不思議な豆の木の頂きは雲の中に消えていて、そこから誰かの声が聞こえてきました。ジャックは上に登ってみることにしました。彼は登りましたが剥がれてしまい、また登ろうとしましたが、やはり、しがみ付くこともできませんでした。


突然、ロープが上から降りてきました。先が蝶結びの、女の子のお下げ髪に似た、奇妙なロープです。ジャックは取り乱すことなく、ロープを引っ張りました。そうすると彼の頭の上に、伸びた豆の木に掛かっていた、筆舌しがたい美女が、降りてきました。彼女は王家の娘で、ジャックにお礼を言いました。やがて彼は王家に迎えられ、母親とともに、幸せに暮らしました。



註※:英語の原題は Jack and the Beanstalk「ジャックと豆の木(主茎)」。ロシア版は Джек и бобовое зернышко「Jack and the Beanseed」「ジャックと豆の種」です。この物語のどこに重点を置くのかで、呼び方が変わるのでしょう。
私の知る限りでは、この物語は、ジャックが大きな豆の木に登って行き、雲の上で巨人との格闘シーンが繰り広げられ、単なる寓話的なおとぎ話を超えた、アクション物語であったように記憶しています。ここでは異なる観点で寓話的にまとめてられています。



後記:牛一頭とえんどう豆を交換する・・普通はしませんね。誰もしない事を敢えてする事が、素晴らしい結果をもたらすものであるというのが、この物語の言わんとする所でしょうか。世の中で偉業を成し遂げた人達は、誰もしない事を敢えてしてきた訳です。


父親不在というジャックのライフスタイルはこの物語のようになるのでしょうね。いくら貧しいといっても身だしなみはひどいですね。この適齢期の息子の身だしなみを心配した母親が大事にしていた全財産の牛一頭を、おそらく彼はインスピレーションでえんどう豆と交換したのでしょう。もし厳格な父親がいたら、もっときちんとしていたでしょうし、牛一頭とえんどう豆を交換するなんて、とても怖くてできなかったでしょう。
ただ言えるのは、ジャックはお金持ちになりたいとか、美人と結婚したいとか、母親を喜ばせたいとかの夢を持ち続けていた事でしょうね。だからこそ牛一頭とえんどう豆の交換の話に、彼のインスピレーションが働いたのでしょう。
しかしその時の母親の落胆ぶりは想像を絶するものがあります。しかしそのようなドラ息子でも無事家に帰ってきた時の母親の喜ぶ様子は印象的ですね。成功する親子には素晴らしいドラマがあるものですね。


悪者のようで、そうでないのが、英語圏のおとぎ話の悪役ですね。ここでの老人は一見、弱者を欺く詐欺師のようですが、結果としてジャックとその母親に、牛一頭以上のものを贈ったわけです。怪盗ルパンは大泥棒であると同時に慈善家でもありました。
昔は英国は自国の海賊を容認したり、海外侵略を進めていたりしていた訳ですから、善玉悪玉とか勧善懲悪とかに縁がないのかもしれませんね。




海辺でトレーニング181024


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コウノトリになった王様

マーシャのコーデは、水玉ドット赤色サラファンにプラトークです。
ウィルヘルム・ハウフ※1のアラブのおとぎ話、カリフ・ストーク※2を、彼女の人形たちに、アレンジしてお話します。言語を理解することは大切です。因みにマーシャは英語を勉強しています。 彼女は教科書をかかえて、新しいおとぎ話を語ります。


マーシャのおとぎ話(17)カリフ・ストーク

Машины сказки - Калиф-аист (Серия 17)


アラブの王様、カリフはある東洋の国を治めていました。王様には誰もが満足していましたが、ある一つの事が彼を悩ませまていました。カリフは鳥の言葉を理解することを熱望していたのです。彼はすべての手下の賢者に助けを求めましたが、誰も彼を助けることはできませんでした。


カリフは悲しくなりましたが、突然、怪しげな小さな男が彼に近づいてきました。彼は大きな鼻とロバのような耳を持ち、肩にはオウムが座っていました。その男は、自分自身は異国の魔術師であると紹介し、カリフに問題の根本的な解決策を提示しました。


たった一言「ムタボール」という言葉を発し、宙返りをすれば、鷺になることができます。 鷺は鳥であり、鳥はお互いの言語を理解しています。喜んだカリフは拍手し、その言葉を言って、宙返りをしました。小さな男は彼に鏡を見せると、カリフは自分自身の替わりに、ターバンをした、長い脚の鷺を見ました。


お人好しのカリフは、小さな男が彼の王座を奪い取ることを望んでいたのを知りませんでした。鳥になったカリフは全然魔法を解くことができません。なぜなら彼は魔法の言葉を忘れてしまったのです!


意味が分からない言葉を覚える事は簡単ではありません!すでに魔術師はうす笑いしながら、カリフの頭からターバンを取り上げ、王座に座り、足を垂らしていました。彼はカリフに、考えるための1時間を与えました。この間、彼はこの小さな男の名前を推測する必要がありました。


そのような問題を処理することは、カリフにとって、なんでもない事でした。そう、オウムが彼を助けてくれたのです。その男の名前はロシア名のイワンあるいは英国名のジョン※3のようなものだと思いましたか?いえいえ違います!Rumpelshnobelなのです!その名前を、鳥になったカリフは大声で叫びました。


魔術師は怒って消えてしまいます。オウムは美しい女王になり、カリフと幸せに暮しました。ほら、言語を理解すると言うことは、何と有益なのでしょう!



註※1ウィルヘルム・ハウフ:ドイツの作家(1802~1827)で、代表作は「コウノトリになった王さま」を含む童話集「隊商」や小説「皇帝の肖像」など。


註※2カリフ・ストーク:カリフは初期イスラム社会の最高指導者の称号。ストークはstork「こうのとり」。日本では「コウノトリになった王様」で知られています。


1969年ソ連テレビ映画「カリフ・ストーク」

1981年ソ連アニメ「カリフ・ストーク」


註※3ロシアのイワンと英国のジョン:どちらも聖ヨハネから派生した洗礼名です。ロシア男性名のイワンは、古き佳き時代のソビエト/ロシアでは女性名のマリア(愛称はマーシャ)と並んで、非常にポピュラーな名前で、石を投げればイワンかマリアにあたると言われた程です。日本の太郎と花子、英語圏の Jack and Betty のようなものでしょう。


後記:ドイツ人の原作らしく、ストーリーがロジカルにきちんと詰められているように思います。鳥の鳴き声を聴いて、何を言っているのか知りたいのは、誰でもある事ですね。オウムは元々人間の言葉を理解する鳥であるという前提で、悪者の言うことは理解していた訳です。しかしオウムから聞き出すためには、人間のままではダメで、鳥にならないといけない。カリフは鳥になったため、聞き出せたのです。オウムは最後に女王になりますが、悪者はおそらく高貴な娘をオウムにしていて、自分が王位を奪ったときに、元の貴婦人に戻すつもりだったことを伺わせます。悪者はカリフに考えるための1時間を与えるとか、最後に怒って爆死するとか、ドイツのアクション映画でも見ているようですね。




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